それでも生きるあなたへ

連なるカラスウリ

元保険屋さんが教える
『遺言書』のめっちゃ大切さ
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遺言書、書いてますか?

のっけから何を不吉なことをと思うかもしれないがあなたの死後、それがなくては大切な夫、妻、子、両親、親戚がかつてのヤンキー漫画で『全国制覇』を掲げギラギラしていた暴走族のようなアグレッシヴさであなたの遺産を奪い合うだろう。え?自分の身内にそんな変な人間はいないって?バカヤロウ目を覚ませ!ダッ!!シャッ!!!(しゃくれながらビンタを張る表現)

保険屋さんをやっていると遺産争いというものがどれだけ身近で、ドラマの中だけのことではなく、そして金額に関係なくそこら中で起きているかということを知る。ちなみにわたくしが知る遺産争いで一番金額が低かったのは16,000円である。兄弟が揉めに揉めた。これマジぞ。

兄弟や身内がそんな揉めるか?と疑う人もいるがそういう時に裏で糸を引いているのは大抵嫁さんや婿養子である。やはりこういう時「元々その一族でなかった人」は手加減がない。もちろん純粋な血縁同士で争う場合もあるが、俺が見てきた限り8割方嫁さんまたは婿養子がそんなの関係ねぇと言わんばかりに徹底抗戦の構えを見せていた。それだけ溜まり溜まったものがあったんでしょう。その家族にはその家族にしかわからない事情もあるので否定はしないが、傾向と対策として純粋に見てきたままをあなたにお伝えする。

さてそんな遺産騒動に愛する身内を巻き込まなくて済むようあなたが生きている内にできることを解説する。
保険屋としてたくさんのお客様の旅立ちに接し、ご家族が困っていたことを共有するのできっと多くの人の参考になると思う。

ちなみに「遺言」とは民法上の法的な効果を示す時は「いごん」と言い、それ以外の一般的な会話では「ゆいごん」と言うよ。不思議だねぇ。

お客様旅立ち後、ご家族から
保険屋が言われることNo.1

「あのぅ、故人は何か保険には入っていたのでしょうか?」

ご家族ぐるみで保険のお世話をさせていただいている場合はこのようなことは聞かれないしご本人の死去もリアルタイムにご連絡くださるから保険金も最速でお支払いできるのだけど、家族の中でお一人だけとお付き合いがあったり、一人暮らしであったりとなるとご家族も故人がどのような保険に加入していたか把握しておらず、整理でようやく見つかった保険証券を頼りにご連絡をくださり、数日遅れてお亡くなりの事実を知ることとなる。そこから保険屋が契約内容を調べ対応し、死亡保険に入っていたなら死亡診断書をいただいて保険金請求書を相続人に書いてもらい保険金のお支払いとなるのだが、支払いが遅くなるのはまだいい、最悪なのは保険証券が見つからず個人が何の保険に入っていたか手掛かりが無い場合である。

保険証券、整理していますか?



『夏休みのともの法則』と同じくこの世には人間の型というものがあり、

1.書類を整理して保管する人
2.書類を整理せず溜めておく人
3.黒ヤギさんたら読まずに捨てちゃった人

の3タイプに分かれる。もちろん1.の人が素晴らしく死後もご家族が困ることはない。

2.はいわずもがな元役員さんと小山先輩タイプである。このタイプはご遺族が物凄く苦労するが、彼らのポリシーは「で、でも書類は全部とってるから!」なのでまだマシである。その必要な書類をご遺族が発見するまでにあと何日かかるか、そこだけ心配していればよい。ただこのタイプはいい加減な人が多いのでそうは言っても全ての書類が保管されている確証はない。たまに思い立ったように整理して捨てちゃいけない書類まで捨ててしまうからだ。彼らの言葉を信じてはいけない。

3.のタイプは最悪。手掛かりが無いのでご遺族が本当に困る。当然お客様にもこのタイプはいらっしゃったのでなぜそんなに書類を捨てるのか尋ねたところ「読むのもめんどいし部屋が散らかるから。」というシンプルにして切れ味最高な答えが返ってきた。このタイプの人は重要な書類も問答無用で右から左に捨ててしまうので危険度MAXである。たまにとってる書類があっても場所がわからないのもセット。自分もそうかもと思う人、要注意です。

さてそんな、故人が運悪く2.か3.のタイプでどんな保険に入っていたかわからない、請求できる保険があるのか解約しなきゃならない保険があるのか一切わからないという人に有益なアドバイスを。

ご遺族の頼みの綱!
『生命保険契約照会制度』について

故人または認知能力が低下したご家族がどのような保険に入っていたか?保険証券も無い、保険屋の連絡先もわからないとなればアウト。だがまだ希望はある!一般社団法人生命保険協会がやってる『生命保険契約照会制度』を利用すればわかるかもしれない。これは、まさに今話しているようなことについて全国で困っているご家族が多いので協会が見かねて最近立ち上げた制度である。
困っている人は、

「一般社団法人生命保険協会 生命保険契約照会制度」

とネット検索すれば公式Webサイトがヒットするのでそこから依頼すべし。みんな知ってるようなほとんどの生命保険会社が協会の会員だし、有料だがその会員保険会社が持つ契約の中にあなたの求める情報がないか検索してくれる。ただし全ての契約がヒットするわけではないので、詳しくは公式サイトのお問い合わせフォームでご相談ください。

ただ、そんな制度にお金なんて払わなくても、あなたが生前やっておけばみんなが困らないことがある。

全てを丸く収める『遺言書』

いや、ご家族の意に反する遺言であれば丸くは収まらないか。それはさておきわたくしは元保険屋なので保険屋目線でハッキリとこう申し上げる。

「生きとし生ける者の責任!今すぐ遺言書を書きなさい!!」

これがなきゃマジで揉めるし困るから絶対に書いておくべき。あと遺族の中の人間が自分に都合の悪いこと書かれてる遺言書を隠すパターンもあるのでできるだけ公証役場を利用して第三者にも保管してもらうか、そうでない場合も相続させたい者には同じ内容の遺言書を別途作成して共有しておくなど対策を講じていた方が良い。

遺言書は自作するか士業に相談するか公証役場で作成するか手段は様々だが、なんせ超重要な書類なだけにちゃんとした知識、ちゃんとしたプロの力を得て作成することをオススメする。でないと法的効力が失われ遺産争いを止められなくなる。

そんな金も時間もねぇ!家族が揉めるような財産もねぇ!という人には

「じゃあせめて自分が入ってる保険の種類と保険屋の連絡先だけ書いとけ!」

と申し上げたい。それだけで家族助かるから。本当に楽だから。ただでさえあなたが亡くなって悲しくて苦しくてバタバタしてる時にお葬式の準備もお金の工面もしながら遺品の整理もやらなくちゃならないわけよ。そんな時に「保険証券がどこにあるかわからない!死亡保険金がないとお葬式代がままならない!」なんてことになったら地獄だと思いませんか?そうならないためにも書いておいてあげましょう。

「死亡保険/〇〇保険代理店 03-××××-××××、ガン保険/△△駅前保険 090-××××-××××」

このように簡単なもので結構。冷蔵庫にでも貼っておけばもう安心。これで少なくとも保険についてはご家族が困ることはありません。第三者が見てわかるよう『保険の道しるべ』を残しておくことが何より重要なのです。

ちなみに保険の解約については心配無用というか、保険料の支払いが滞納されると自動的に失効するので別にいいのだけど、保険料の一括払や積立式の保険がある場合は早めに解約手続きをして解約返戻金を受け取ってください。

自分の死後、誰も揉めなくて済むようにできるのは自分しかいないのよ。

財産がある人は正式なやつを、

財産がない人は簡易的なやつでいいから、

あなたのお世話をしてくれる人たちに迷惑が掛からないようにしてあげてくださいね。
遺産争いはマジで今までの全てを壊すよ。